スクラム開発について
01 April, 2022
スクラムは、アジャイル開発に基づくワークフローまたはプロセスであり、1~3週間の開発でプロダクトを迅速にリリースし、最終的にはユーザーからのフィードバックに応じて変更や機能追加を行うことを特徴としています。
スクラム開発の特徴
スクラムを活用する長所の一つは【柔軟性】です。
初期プロダクトをリリースした後は、ユーザーからのフィードバックに基づいて求められる機能を開発することに集中できます。
一方、最大の欠点は、コミュニケーションに大きく依存していることです。
関係者の間で明確なコミュニケーションが取れていないと、悲惨な結果になる可能性があります。
スクラムの最初のステップ
まずはプロダクトバックログから始まります。
プロダクトバックログとは、主にプロダクトオーナーが決定するユーザーストーリーと呼ばれる機能一覧のことです。
アジャイルベースの開発では、コミュニケーションとコラボレーションが必要となります。
そのため、プロダクトオーナーがプロダクトバックログのアイテムや優先順位を最終的に決定しますが、まずはプロダクトのゴールやアイテムの実現可能性をチームと議論します。
プロダクトバックログのアイテムは、ユーザーストーリーと呼ばれるテンプレートに沿って作らえます。
【ユーザー(ペルソナ)として○○を達成したいため、○○ができる機能がほしい】というように書きます。
プロダクトバックログの次にスプリントバックログ
プロダクトバックログの準備ができたら、次にスプリントバックログを検討します。
スプリントバックログは、プロダクトバックログの一端と考えることができます。
プロダクトバックログが食パンだとすると、スプリントバックログはそのパンの一切れです。
スプリントとは
スクラムは周期的に行われ、各サイクルは、
- 設計
- ビルド
- テスト
- 実装とチーム全体のレビュー
で構成されます。
これらの各サイクルをスプリントと呼びます。
各スプリントの期間は1週間から3週間程度で、期間に決まりはありません。
スプリントは通常、スクラムマスターが全員が同じ考えを持っていることを確認する15分間のデイリーミーティングから始まります。
このミーティングでよくされる質問は、下記のようになります。
- どのユーザーストーリーが既に完了したか
- どのユーザーストーリーが進行しているか
- チームが問題を抱えているか
スクラムマスターの仕事
スクラムマスターの最も重要な役割は、プロダクトオーナーとチームの間のコミュニケーションの架け橋です。
実装に向けて、ユーザーストーリーが明確で達成可能なものであるかどうかをチームと確認する必要があります。
Team thinking
チームはプロダクトオーナーとスクラムマスター以外の全員で、スクラムの一つの構成要素であり主役でもあります。
スクラムマスターの仕事が柔軟に行えるためには、チームがスプリントバックログの各項目を達成するためタスクを理解し、メンバーの積極的な協力がかかっています。
スクラムマスターはチームをまとめ、タスクを割り当てることができますが、チームがきちんとスクラムを理解して行動をするとタスクはチームによって消化され、スクラムマスターはクライアントの対応に専念することができます。
全体の流れ
各スプリントの終わりには結果をレビューし、フィードバックが得られれば、次のスプリントではユーザーのニーズに合わせて調整をすることになります。全体の流れをまとめると次のようになります
- プロダクトバックログを議論する
- スプリントバックログのユーザーストーリーを選ぶ
- スプリントの進行
- 毎日15分のデイリーミーティング
- ユーザーストーリーの作成
- 実装
- レビュー
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